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2020/12/02 08:58

買い先行か、米株高が支援材料 無料記事

◆2日の香港マーケットは、米株高を好感した買いが先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は良好。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.6%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.3%高とそろって反発した。ナスダック指数は史上最高値を更新。機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数も1.1%高と上昇し、最高値を切り上げている。新型コロナウイルスのワクチン普及が視野に入り、先行きの景気回復が期待された。ファイザーに続き、モデルナも11月30日、ワクチンの緊急使用許可を米食品医薬品局(FDA)に申請。早ければ今月17日にも承認される見通しだ。「ワープ・スピード作戦」のモンセフ首席顧問は1日、承認後、最短で24時間以内に医療関係者向けのワクチン接種が開始される可能性があると述べている。また、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長とムニューシン米財務長官が1日、コロナ対策について議会証言し、追加経済対策を支持する姿勢を示したことも支援材料となった
 一方、1日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が1.8%高と反発。官民の景気指標上振れが好感された。前日公表された11月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)が予想を上回ったことに続き、この日発表された同月の財新中国製造業PMI(民間集計)は54.9となり、低下予想(53.5)に反し前月(53.6)から上昇。約10年ぶりの高い水準に達するなか、中国景気の持ち直しが改めて意識された。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。昨夜の米株高を好感した買いが先行しそうだ。また、中国景気の持ち直し期待も引き続き支えとなろう。ただ、ハンセン指数や上海総合指数は11月に入ってからの上昇ピッチが速かったこともあり、依然として売り圧力が意識される状況。上値を買い進む動きは限定的となりそうだ。


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