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2021/04/21 08:58

売り先行か、外部環境に不透明感 無料記事

◆21日の香港マーケットは、外部環境の不透明感で売り先行しそうだ。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はややネガティブ。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.8%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.9%安とそろって続落した。高値警戒感を意識した売りが続く。NYダウは先週、連日で史上最高値を更新し、ナスダック指数も高値圏で推移していた。新興国を中心に、一部の国で新型コロナウイルス感染が再び深刻化していることも不安材料。世界保健機関(WHO)の最新統計によれば、世界で1週間当たりの新規感染者数は先週まで8週連続で増加し、過去最多を記録した。米国務省は19日、渡航禁止の措置を世界8割の国に拡大すると発表している。世界経済に対する悪影響が警戒された。WTI原油先物は1.5%安と急反落。原油輸入世界3位のインドでコロナ感染拡大に歯止めがかからず、需要減少が懸念された。
 一方、中国国内では新規の取引材料に乏しい状況。経済対策に対する期待感などは根強いものの、主要な中国企業の四半期決算発表がこれから本格化することもあり、内容を見極めたいとするスタンスも漂っている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは売り先行する可能性が高い。新型コロナウイルス感染拡大が投資家心理の重しとなろう。原油や非鉄の市況安も関連銘柄にとっての逆風だ。
 なお、香港では本日、中国聯通(チャイナ・ユニコム:762/HK)や長城汽車(2333/HK)、あす22日は青島ビール(168/HK)や中国中煤能源(1898/HK)、万科企業(2202/HK)、中国平安保険(2318/HK)などが第1四半期決算を報告する。


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