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2020/02/03 09:00

神経質な値動きか、本土株動向を注視 無料記事

◆週明け3日の香港マーケットは、本土株動向を気にしながら神経質な値動きか。
 外部環境はネガティブ。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比2.1%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.6%安とそろって4日ぶりに反落した。NYダウは約1カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。新型肺炎の拡大を背景に、世界経済の先行き不安が改めて意識された。米国務省は1月30日、中国本土への渡航警戒レベルを4段階で最も高い「渡航中止・退避勧告」に引き上げ。米航空会社も相次ぎ中国便の運航を一時停止すると発表した。中国の消費や企業活動が停滞すると見込まれるなか、世界的なサプライチェーンにも影響が及ぶと不安視されている。中国からの入国制限は2日までに、60の国・地域に及んだ。
 中国本土では、春節(旧正月)明けで1週間以上ぶりに本土株市場が再開される(1月24〜31日に休場だった)。連休中の新型肺炎感染者の拡大や香港を含む海外株安を受け、大幅下落でスタートするとの見方がコンセンサスだ。一方、中国人民銀行(中央銀行)は2日、リバースレポによる1兆2000億人民元の資金供給を3日に実施すると発表。異例ともいえる大規模な資金供給で、金融市場の混乱を抑える構えだ。また、証券当局が国内の証券各社に対し、顧客の「空売り禁止」を指導したとの観測もある。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは本土株動向を気にしながらの展開となろう。本土市場は売り先行を余儀なくされそうだが、下げ止まりを確認できるかが気がかりだ。
 なお本日は、取引時間中(日本時間10時45分ごろ)に今年1月の財新中国製造業PMI(民間集計)が公表される予定。事前の市場予想では、前月の51.5から51.0にやや低下するとみられている。


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