2021/03/30 09:12
しっかりか、米中の景気回復に期待感
◆30日の香港マーケットは、米中の経済回復期待でしっかりか。(亜州リサーチ編集部)
外部環境は良好。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前営業日比0.3%高と3日続伸し、先週末に続き史上最高値を更新した。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.6%安と3日ぶりに反落したが、一時の1.3%安からは持ち直している。新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、経済活動の正常化が早まると期待された。バイデン米大統領は29日の記者会見で、「4月19日までに米成人の90%がワクチン接種の対象となるようにし、利用できる薬局の数も倍増させる」と述べている。半面、保証金積み増しに応じられなかったヘッジファンドの巨額なポジション解消売りで、一部金融機関が多額の損失を受ける――と伝わったことはネガティブ。金融株の一角は軟調に推移した。また、米10年債利回りが再び騰勢を強めていることも、ハイテクなど高PERのグロース(成長)株にとって重しとなっている。
一方、中国国内の環境も悪くない。主要企業の決算発表が進む中、増益や増配を明らかにする企業が相次いでいる。また、中国国家統計局は27日、主要工業企業の1〜2月利益が前年同期比で2.8倍に達したことを明らかにした。なお、中国本土ではあす31日、3月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)が公表される。事前の市場コンセンサス予想では、前月の50.6から51.2にやや上昇する見込みだ。また、香港市場は4月2〜6日までイースターや清明節などで休場となる(本土市場は5日が休場)。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。米長期金利の上昇や、中国と欧米の対立など懸念材料はあるものの、米国や中国の経済回復期待が支えとなろう。また、香港では主要企業の決算発表が佳境に入っている。業績動向を手がかりにした物色も引き続き見られそうだ。本日は、中国銀行(3988/HK)や中国農業銀行(1288/HK)、中国民生銀行(1988/HK)、中銀香港(2388/HK)、海通証券(6837/HK)、招商局港口HD(144/HK)、中国中信(267/HK)、万洲国際(288/HK)、鞍鋼(347/HK)、中国中鉄(390/HK)、復星国際(656/HK)、中国東方航空(670/HK)、中国国際航空(753/HK)、中国稀土HD(769/HK)、世茂集団HD(813/HK)、龍源電力集団(916/HK)、海信家電集団(921/HK)、中国南方航空(1055/HK)、山東威高集団医用高分子製品(1066/HK)、華電国際電力(1071/HK)、東方電気(1072/HK)、洛陽玻璃(1108/HK)、中遠海運能源運輸(1138/HK)、中聯重科(1157/HK)、中国鉄建(1186/HK)、中遠海運港口(1199/HK)、中国中車(1766/HK)、江西カン鋒リ業(1772/HK)、中国交通建設(1800/HK)、中遠海運HD(1919/HK)、万科企業(2202/HK)、長城汽車(2333/HK)、イ柴動力(2338/HK)、中遠海運発展(2866/HK)などが期末決算を報告する。
前日公表された主な20年通期決算では、中国国際海運集装箱(中国国際コンテナ:2039/HK)が利益3.5倍、比亜迪(BYD:1211/HK)が利益2.6倍、広発証券(1776/HK)が33%増益、中国冶金科工(1618/HK)が19%増益、東風汽車集団(489/HK)が16%減益、江西銅業(358/HK)が9%減益、京東健康(6618/HK)が赤字拡大など。うちBYDは21年1〜3月期の大幅増益見通しも発表している。
外部環境は良好。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前営業日比0.3%高と3日続伸し、先週末に続き史上最高値を更新した。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.6%安と3日ぶりに反落したが、一時の1.3%安からは持ち直している。新型コロナウイルスのワクチン接種が進み、経済活動の正常化が早まると期待された。バイデン米大統領は29日の記者会見で、「4月19日までに米成人の90%がワクチン接種の対象となるようにし、利用できる薬局の数も倍増させる」と述べている。半面、保証金積み増しに応じられなかったヘッジファンドの巨額なポジション解消売りで、一部金融機関が多額の損失を受ける――と伝わったことはネガティブ。金融株の一角は軟調に推移した。また、米10年債利回りが再び騰勢を強めていることも、ハイテクなど高PERのグロース(成長)株にとって重しとなっている。
一方、中国国内の環境も悪くない。主要企業の決算発表が進む中、増益や増配を明らかにする企業が相次いでいる。また、中国国家統計局は27日、主要工業企業の1〜2月利益が前年同期比で2.8倍に達したことを明らかにした。なお、中国本土ではあす31日、3月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)が公表される。事前の市場コンセンサス予想では、前月の50.6から51.2にやや上昇する見込みだ。また、香港市場は4月2〜6日までイースターや清明節などで休場となる(本土市場は5日が休場)。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。米長期金利の上昇や、中国と欧米の対立など懸念材料はあるものの、米国や中国の経済回復期待が支えとなろう。また、香港では主要企業の決算発表が佳境に入っている。業績動向を手がかりにした物色も引き続き見られそうだ。本日は、中国銀行(3988/HK)や中国農業銀行(1288/HK)、中国民生銀行(1988/HK)、中銀香港(2388/HK)、海通証券(6837/HK)、招商局港口HD(144/HK)、中国中信(267/HK)、万洲国際(288/HK)、鞍鋼(347/HK)、中国中鉄(390/HK)、復星国際(656/HK)、中国東方航空(670/HK)、中国国際航空(753/HK)、中国稀土HD(769/HK)、世茂集団HD(813/HK)、龍源電力集団(916/HK)、海信家電集団(921/HK)、中国南方航空(1055/HK)、山東威高集団医用高分子製品(1066/HK)、華電国際電力(1071/HK)、東方電気(1072/HK)、洛陽玻璃(1108/HK)、中遠海運能源運輸(1138/HK)、中聯重科(1157/HK)、中国鉄建(1186/HK)、中遠海運港口(1199/HK)、中国中車(1766/HK)、江西カン鋒リ業(1772/HK)、中国交通建設(1800/HK)、中遠海運HD(1919/HK)、万科企業(2202/HK)、長城汽車(2333/HK)、イ柴動力(2338/HK)、中遠海運発展(2866/HK)などが期末決算を報告する。
前日公表された主な20年通期決算では、中国国際海運集装箱(中国国際コンテナ:2039/HK)が利益3.5倍、比亜迪(BYD:1211/HK)が利益2.6倍、広発証券(1776/HK)が33%増益、中国冶金科工(1618/HK)が19%増益、東風汽車集団(489/HK)が16%減益、江西銅業(358/HK)が9%減益、京東健康(6618/HK)が赤字拡大など。うちBYDは21年1〜3月期の大幅増益見通しも発表している。