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2021/01/20 09:07

底堅く推移か、米半導体株高が支えに 無料記事

◆20日の香港マーケットは、米半導体株高を支えに底堅く推移か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前営業日比0.4%高と4日ぶり、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.5%高と3日ぶりにそれぞれ反発した。バイデン次期政権の経済政策に期待感が広がる。次期米財務長官に指名されたイエレン前米連邦準備理事会(FRB)議長の指名承認・公聴会が開かれ、同氏は経済政策について「大きく行動する」と強調。バイデン次期大統領が掲げる大規模な経済対策が実行されるとの見方が高まった。また、半導体不足が鮮明化する中、製造装置メーカーなど関連銘柄が急伸。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は3.4%高と反発し、今月14日に付けた史上最高値を塗り替えた。
 一方、中国国内には不安材料がある。新型コロナウイルス感染が再び拡大していることがマイナスだ。国家衛生健康委員会は19日、新規感染者が前日に118人確認されたと発表(18日は109人)。首都北京市に隣接する河北省のほか、中国東北部でもロックダウン(都市封鎖)を実施する都市が相次いでいる。
 なお本日は、中国人民銀行(中央銀行)が事実上の貸出基準金利「ローンプライムレート(LPR)」を発表する(月に一度、原則20日に公表)。昨年12月まで8カ月連続で据え置かれているが、今回に関しても変更はないとみられている。
 こうした中、本日の本土・香港マーケットは、全体としては底堅く推移か。米市場の半導体株高が波及すれば、ハイテク関連の主導で指数も上昇する可能性がある。また、香港市場にとっては、本土マネーの流入継続も引き続き材料視されそうだ。中国本土との相互取引スキームを通じた買い越し額は、今年に入り連日で大台の100億香港ドルを超える大幅買い越し。19日の取引では、買い越し額が約265億香港ドルに達し、過去最高記録を連日で更新した。ただ、香港のハンセン指数はこのところ急ピッチに上昇し、足もとでは約1年8カ月ぶりの高値水準を切り上げていることもあり、売り圧力が高まっていることには注意したい。


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