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2021/02/18 08:58

しっかりか、米金融緩和の長期化期待が支えに 無料記事

◆18日の香港マーケットは、米低金利政策の長期化期待でしっかりとした展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は悪くない。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.3%高と3日続伸し、連日で史上最高値を更新した。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.6%安と続落したが、上昇基調を崩すほどの売りはみられない。緩和的な米金融政策の長期化期待と米指標の改善が相場を支えた格好。米連邦準備制度理事会(FRB)が公開した1月開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、「労働市場の回復を後押しするために、現行の金融緩和策を維持することが必要」との認識を多くのメンバーで共有していたことがわかった。この日公表された経済指標では、1月の米小売売上高が予想を大幅に上回り、同月の米鉱工業生産で製造業の伸びが上振れている。他方、同月の卸売物価指数(PPI)が2009年以来の大幅な伸びを示し、一部でインフレ懸念が浮上したことはマイナス。米10年債利回りが依然として約1年ぶりの高水準で推移していることも、高PER(株価収益率)のハイテク株にとっての逆風となった。
 一方、中国国内では、春節(旧正月)連休により先週11日から休場していた本土市場が本日、取引を再開する。春節では、新型コロナウイルスの新規感染拡大が抑えられた上で、消費活動が活発化した。連休中の香港や欧米市場の株高もあり、買い先行する可能性が高いだろう。
 こうした中、本日の香港マーケットは全体として底堅い展開か。このところの急ピッチな上昇で(ニューエコノミー関連で構成されるハンセン科技指数は、算出以来の高値を連日で更新)売り圧力は高まっているものの、米緩和策の長期化観測や本土株高の期待感が投資家心理を上向かせよう。


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