2021/04/29 08:58
方向感を欠く展開か、大型連休を控え様子見も
◆29日の香港マーケットは、中国の大型連休を前に方向感を欠く展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.5%安と反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.3%安と続落した。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言が逆風。パウエル議長は米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、資産購入規模の縮小を議論する時期ではないとしながらも、「市場の一部はフロス(細かなバブル)の状況にある」との認識を示したことで、マーケットの先高観がやや後退した。FOMCで現行の緩和策継続が強調されたことを受け、指数は下げ渋りをみせたものの、議長発言後に再び売りが加速している。主要企業の決算発表がピークを迎える中、業績不振の一部銘柄が急落したことも重しとなった。
一方、中国本土では、今週末からメーデーの大型連休がスタートする(5月1〜5日)。企業決算が集中していることを除けば、全体相場を動かす材料に乏しい状況だ。また、4月30日には4月の製造業PMIが公表される。
なお、本日中に四半期業績の発表を予定する企業は、鞍鋼(347/HK)や中国東方航空(670/HK)、中国国際航空(753/HK)、中国石油天然気(857/HK)、龍源電力集団(916/HK)、重慶鋼鉄(1053/HK)、中国南方航空(1055/HK)、華電国際電力(1071/HK)、東方電気(1072/HK)、中聯重科(1157/HK)、エン州煤業(1171/HK)、中国鉄建(1186/HK)、中国農業銀行(1288/HK)、新華人寿保険(1336/HK)、中国工商銀行(1398/HK)、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)、中国中車(1766/HK)、中国交通建設(1800/HK)、中遠海運HD(1919/HK)、北京金隅集団(2009/HK)、広州汽車集団(2238/HK)、イ柴動力(2338/HK)、中銀香港(2388/HK)、上海電気集団(2727/HK)、中遠海運発展(2866/HK)、交通銀行(3328/HK)、中国銀行(3988/HK)などとなっている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として方向感を欠く展開か。中国の大型連休を前に、積極的な売買が手控えられそうだ。FOMCで金融緩和策の継続が強調されたことに関しては、すでに予想されていたこともあり、相場に与える影響は限定されよう。目先はやはり、業績動向に着目した選別物色か。前日公表された1〜3月期決算では、充電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)の利益倍増や石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)の黒字転換などが目立っている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.5%安と反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.3%安と続落した。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言が逆風。パウエル議長は米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、資産購入規模の縮小を議論する時期ではないとしながらも、「市場の一部はフロス(細かなバブル)の状況にある」との認識を示したことで、マーケットの先高観がやや後退した。FOMCで現行の緩和策継続が強調されたことを受け、指数は下げ渋りをみせたものの、議長発言後に再び売りが加速している。主要企業の決算発表がピークを迎える中、業績不振の一部銘柄が急落したことも重しとなった。
一方、中国本土では、今週末からメーデーの大型連休がスタートする(5月1〜5日)。企業決算が集中していることを除けば、全体相場を動かす材料に乏しい状況だ。また、4月30日には4月の製造業PMIが公表される。
なお、本日中に四半期業績の発表を予定する企業は、鞍鋼(347/HK)や中国東方航空(670/HK)、中国国際航空(753/HK)、中国石油天然気(857/HK)、龍源電力集団(916/HK)、重慶鋼鉄(1053/HK)、中国南方航空(1055/HK)、華電国際電力(1071/HK)、東方電気(1072/HK)、中聯重科(1157/HK)、エン州煤業(1171/HK)、中国鉄建(1186/HK)、中国農業銀行(1288/HK)、新華人寿保険(1336/HK)、中国工商銀行(1398/HK)、中国郵政儲蓄銀行(1658/HK)、中国中車(1766/HK)、中国交通建設(1800/HK)、中遠海運HD(1919/HK)、北京金隅集団(2009/HK)、広州汽車集団(2238/HK)、イ柴動力(2338/HK)、中銀香港(2388/HK)、上海電気集団(2727/HK)、中遠海運発展(2866/HK)、交通銀行(3328/HK)、中国銀行(3988/HK)などとなっている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として方向感を欠く展開か。中国の大型連休を前に、積極的な売買が手控えられそうだ。FOMCで金融緩和策の継続が強調されたことに関しては、すでに予想されていたこともあり、相場に与える影響は限定されよう。目先はやはり、業績動向に着目した選別物色か。前日公表された1〜3月期決算では、充電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)の利益倍増や石油・化学大手の中国石油化工(サイノペック:386/HK)の黒字転換などが目立っている。
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