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2020/10/19 09:10

しっかりか、中国GDPの改善見込みが支え 無料記事

◆19日の香港マーケットは、中国GDPの改善期待でしっかりとした展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は中立。先週末の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.4%高と4日ぶりに反発する半面、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.4%安と4日続落するなど、まちまちの展開だった。公表された経済指標が強弱感の分かれる内容だったことから、全体として方向感を欠いている。米商務省発表の9月個人消費支出が予想を大幅に上回ったほか、10月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)は予想以上に改善し、7カ月ぶりの高水準を記録した。半面、9月の米鉱工業生産指数は製造業が予想外の低下を強いられている。NYダウは引けにかけて上げ幅をやや縮小した。
 一方、16日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が0.1%高と3日ぶりに反発。新規の取引材料に乏しい中、政策期待が再び広がった。中国では今月26日、重要会議の第19期中央委員会・第5回全体会議(5中全会)がスタートし、第14次5カ年計画(2021〜25年)が策定される。また、主要企業が報告する月次統計や1〜9月期決算見通しで、業績の持ち直しを示す内容が多くみられることも材料視された。ただ、週明けに公表される各種経済指標を見極めたいとするスタンスもあり、上値は限定されている。
 本日の取引時間中(日本時間11時ごろ)には、中国で第3四半期GDP成長率や9月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)が公表される予定。最新の市場コンセンサスによれば、注目のGDP成長率に関しては、前四半期の3.2%から5.5%に上向く見込みだ。各種月次統計についても、それぞれ改善すると予想されている。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。上述したように、中国の経済指標に対する期待感が支えとなろう。ただ、発表された内容が期待外れだった場合などは、売り材料として意識される恐れもあるので注意したい。


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