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2021/03/15 08:57

方向感を欠く展開か、好悪材料が入り混じる 無料記事

◆週明け15日の香港マーケットは、好材料と悪材料の綱引きで方向感を欠く展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境には好悪材料が入り混じる。先週末の米株市場は高安まちまちだった。主要指標のNYダウが前日比0.9%高と6日続伸し、連日で史上最高値を更新。半面、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.6%安と反落した。経済活動の正常化を見越して景気敏感株は買われたが、米金利高を嫌気しハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株は売りに押されている。新型コロナウイルスのワクチン接種に関しては、米国ではすでに1億回を突破。接種ペースも加速している。また、バイデン米大統領は11日、希望する成人全員が5月1日までに接種できるようにすると表明した。他方、低下傾向にあった米10年債利回りは12日、一時1.64%台に急上昇(前日は1.53%台)。昨年2月以来の高水準に達した。
 一方、中国国内では本日、取引時間中(日本時間11時ごろ)に今年1〜2月の各種経済統計(鉱工業生産や固定資産投資、小売売上高など)がまとめて公表される予定。今月上旬に発表された2月の貿易統計や金融統計が上振れていたこともあり、堅調な伸びが期待されている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として方向感を欠く展開か。先週末の米株市場と同様に、経済回復と金利高が綱引きとなり、売り買いが拮抗しそうだ。


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