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2021/05/26 09:00

上値の重い展開か、売り圧力を意識 無料記事

◆26日の香港マーケットは、売り圧力意識で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.24%安と4日ぶりに反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.03%安と小幅ながら反落した。高値警戒感が意識されたほか、一部経済指標の落ち込みが投資家心理の重しとなっている。経済活動の正常化期待で買いが先行したものの、NYダウは前日まで3日続伸し、史上最高値に接近していたこともあり、徐々に利益確定売りが優勢となった。この日公表された経済指標では、5月の米消費者信頼感指数が予想に反し、前月から低下。同月のリッチモンド連銀製造業指数も下振れた。ただ、全体としては下値が堅い。新型コロナウイルスのワクチン接種が進展していることや、長期金利の低下がプラス材料だ。米10年債利回りは、前日の1.60%台から1.56%台に低下。金利高の警戒感が薄れる中、ハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株は底堅く推移している。
 一方、中国国内の環境は良好だ。なかでも、人民元高の進行がポジティブ。中国人民銀行(中央銀行)は25日、人民元レートの対米ドル基準値を再び元高方向に設定し、上海外国為替市場では2018年6月以来の高値水準で推移した。海外マネーの流入が期待されている。また、中国・香港間の相互取引スキームを通じた25日の売買では、香港経由の本土株取引が大幅な買い越し。過去最大の買い越し額を更新した。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。米金利低下や人民元高進行など好材料はあるものの、足もとの急ピッチな上昇を受け、売り圧力も意識されそうだ。前日は、ハンセン指数が約1カ月ぶり、上海総合指数が約3カ月ぶりの高値水準をそれぞれ回復している。




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