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2021/02/01 09:13

売り先行か、内外に不安材料 無料記事

◆週明け1日の香港マーケットは、内外の不安材料で売りが先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は不透明。先週末の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比2.0%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も2.0%安とそろって急反落した。マーケットの不安定化が再び警戒されたほか、新型コロナワクチンの期待感がやや後退する。新興ネット証券が29日、投機的売買で価格変動の大きかった一部銘柄の取引制限を緩和。個人投資家の買いが殺到する中、金融市場の混乱が懸念された。コロナワクチンを巡っては、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が29日、有効性が66%だったと公表。同ワクチンは大量生産が可能だったこともあり、先行するワクチンの有効性から大幅に見劣りしたことが失望された。
 一方、中国国内にもネガティブ材料がある。前日(1月31日)に公表された今年1月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は51.7となり、予想(51.6)以上に前月(51.9)から低下した。景気回復の腰折れが意識されそうだ。
 こうした中、本日の本土・香港マーケットは全体として苦戦を強いられよう。上述したように、内外の不安材料が投資家心を冷やしそうだ。ただ、指数はこのところの下げが大きかったこともあり(先週末はハンセン指数が4日続落で2週ぶりの安値、上海総合指数が続落で1カ月ぶりの安値)、売り一巡後は自律反発狙いの買いが入る可能性もある。
 なお本日は、取引時間中(日本時間10時45分ごろ)に1月の財新中国製造業PMI(民間集計)が公表される予定。事前の市場コンセンサス予想では、昨年12月の53.0から52.6にやや低下するとみられている。


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