2021/03/02 09:03
米株高を好感し買い継続か、中国の政策期待も支えに
◆2日の香港マーケットは、内外環境の改善で買いが継続する展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比2.0%高と3日ぶりに反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が3.0%高と続伸した。米指標の改善を好感。米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した今年2月の製造業景況感指数は60.8となり、前月(58.7)から予想(58.9)以上に上昇し、約3年ぶりの高水準に達している。米商務省が公表した1月の建設支出は、統計開始以来の最高を記録した。また、金利高の警戒感も後退。米連邦準備理事会(FRB)のメンバーでもあるリッチモンド地区連銀総裁が1日、「インフレが問題化する水準に達することはない」と発言する中、急ピッチな金利上昇に対する懸念が薄らいでいる。米10年債利回りは先週末に急低下し、この日も同水準で推移した。
中国国内の環境も悪くない。中国の経済政策に対する期待感が高まっている。今週5日、国会に相当する全国人民代表委員会(全人代)が開幕するためだ。初日の開幕式では、李克強・首相が「政府活動報告」を読み上げ、2021年の政策方針などを明らかにする。官民の2月・製造業PMIがそろって予想以上に低下(=悪化)したことは気がかり材料となるものの、逆に政策期待にもつながろう。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは前日の好地合いを継ぎしっかりとした展開となりそうだ。米金利動向が落ち着いていることや、中国の経済対策に対する期待感が支えとなる。昨夜の米株市場でハイテク株が大幅続伸する中、中国株マーケットでもグロース株(成長株)物色が続きそうだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比2.0%高と3日ぶりに反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が3.0%高と続伸した。米指標の改善を好感。米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した今年2月の製造業景況感指数は60.8となり、前月(58.7)から予想(58.9)以上に上昇し、約3年ぶりの高水準に達している。米商務省が公表した1月の建設支出は、統計開始以来の最高を記録した。また、金利高の警戒感も後退。米連邦準備理事会(FRB)のメンバーでもあるリッチモンド地区連銀総裁が1日、「インフレが問題化する水準に達することはない」と発言する中、急ピッチな金利上昇に対する懸念が薄らいでいる。米10年債利回りは先週末に急低下し、この日も同水準で推移した。
中国国内の環境も悪くない。中国の経済政策に対する期待感が高まっている。今週5日、国会に相当する全国人民代表委員会(全人代)が開幕するためだ。初日の開幕式では、李克強・首相が「政府活動報告」を読み上げ、2021年の政策方針などを明らかにする。官民の2月・製造業PMIがそろって予想以上に低下(=悪化)したことは気がかり材料となるものの、逆に政策期待にもつながろう。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは前日の好地合いを継ぎしっかりとした展開となりそうだ。米金利動向が落ち着いていることや、中国の経済対策に対する期待感が支えとなる。昨夜の米株市場でハイテク株が大幅続伸する中、中国株マーケットでもグロース株(成長株)物色が続きそうだ。
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