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2020/03/04 08:49

上値の重い展開か、米株急落が逆風に 無料記事

◆4日の香港マーケットは、米株急落を嫌気し上値の重い展開か。
 外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比2.9%安と反落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が3.0%安と3日ぶりに反落した。米連邦準備理事会(FRB)が緊急利下げを発表し、NYダウは380ドル超上昇したものの、買いの勢いは続かず、結局785ドル超下げて取引を終えている。FRBの利下げは事前に予想されていたこともあり、好材料の出尽くし感が意識された。また、新型コロナウイルスの感染が米国内で拡大していることも不安視されている。
 一方、3日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.7%高と続伸。財政出動の強化が好感された。現地メディアが2日報じたところによれば、これまで雲南、河南、福建など7省が重点プロジェクト投資計画を発表。その総額は約25兆人民元(約389兆円)に上るという。また、新型コロナ発生源の武漢市を抱える湖北省で、新規の感染者数が足元で1カ月ぶりの低水準にとどまったことも買い安心感につながった。各地で感染の警戒レベルが引き下げられていることもあり、経済活動が早期に回復するとの期待感が広がっている。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。中国の政策に対する期待感は支えとなるものの、昨夜の米株が利下げ発表後に急落したことは気がかり材料だ。


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