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2021/04/26 09:02

しっかりか、米中の景気期待が支えに 無料記事

◆週明け26日の香港マーケットは、内外の景気期待でしっかりとした展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は落ち着きつつある。先週末の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.7%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.4%高とそろって反発した。増税の警戒感がやや薄らぐ。「米大統領は富裕層を対象に、キャピタルゲイン(株式譲渡益)税の税率を現行の約2倍に引き上げる考え」と前日に報じられたことを引き続き嫌気した売りが先行したものの、「与野党が拮抗する議会では、容易に通らない」との見方が広がり、中盤から買い戻しが相次いだ。米景気の先行き楽観も強まっている。IHSマークイットが23日発表した4月の米製造業景況感指数(PMI)は60.6となり、前月の59.1から予想(60.5)以上に改善した。
 一方、内部的には主要企業の業績発表が進んでいるほかは、目立った手がかりがない。中国本土では今週末、メーデーの大型連休がスタートする(5月1〜5日)。また、4月30日には4月の製造業PMIが公表される予定だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。米景気の先行き楽観に加え、中国企業の業績改善が引き続き材料視されよう。中国メディアは22日、「上海・深セン上場企業1430社のうち、4月21日夜時点で四半期業績予告を発表した企業の85%が前年同期比で増益、または黒字転換となる見通し」と報じている。23日に四半期決算を報告した企業では、招商銀行(チャイナ・マーチャンツ・バンク:3968/HK)が15%増益、中国神華能源(チャイナ・シェンファ・エナジー:1088/HK)が19%増益と堅調だった。


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