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2021/04/16 08:48

NYダウ高値更新で買い先行か、中国GDPは波乱要因にも 無料記事

◆16日の香港マーケットは、米株高値更新を好感した買いが先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.9%高と続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.3%高と反発した。NYダウは史上最高値を更新。機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数も1.1%上昇し、最高値を更新した。景気先行きが楽観される中、投資家のリスク選好スタンスが強まる。この日公表された米国の経済指標では、3月の小売売上高が9.8%増となり、前月(2.7%減)から予想(5.8%増)以上に上向いた。また、新規失業保険申請件数(週間)は、予想以上に前週から減少し、約1年ぶりの低水準となっている。金利低下も好材料。景気楽観は強まっているものの、10年債利回りは急低下し、一時は約1カ月ぶりの水準に落ち着いた。
 一方、中国国内では本日の取引時間中(日本時間11時ごろ)に、1〜3月期の中国GDP成長率と3月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)が発表される。注目のGDP成長率に関しては、前年同期比18.5%と、昨年10〜12月期の6.5%から急加速する見込みだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットはひとまず買いが先行しそうだ。昨夜の米株高に加え、原油や非鉄の市況高が追い風となる。ただ、中国指標の内容によっては相場が乱高下する恐れもあるので注意したい。


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