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2021/04/15 08:54

方向感を欠く展開か、中国GDP発表が気がかり 無料記事

◆15日の香港マーケットは、あすの中国GDP発表控えて方向感に乏しい展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.2%高と3日ぶりに反発したものの、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は1.0%安と反落した。主要企業の決算報告が進む中、好決算を発表した金融株の一角が買われ、相場を下支えする。ゴールドマン・サックスとウェルズ・ファーゴなどが公表した1〜3月期決算では、それぞれ利益が予想を上回った。原油高を手がかりに、エネルギー株も物色される。WTI原油先物は4.9%高と大幅続伸。一時は約1カ月ぶりの高値水準を回復している。他方、米長期金利が再び上昇し、金利高による割高感が意識されたハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株は売られた。
 一方、中国国内には気がかり材料がある。あす16日に、1〜3月の中国GDP成長率が公表される予定。事前のコンセンサス予想では、前年同期比18.5%と、昨年第4四半期(10〜12月)の6.5%から急加速する見込みだ。また、あわせて3月の小売売上高や鉱工業生産なども発表される。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として方向感を欠く展開か。原油や非鉄の市況高は関連銘柄にとって追い風となりそうだが、上述したように中国指標の内容を見極めたいとするスタンスが上値を抑えそうだ。


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