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2021/03/22 08:48

上値の重い展開か、新規の買い材料に乏しく 無料記事

◆週明け22日の香港マーケットは、新規の買い材料に乏しい中で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はややネガティブ。先週末の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.7%安と続落した。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.8%高と反発したものの、前日に急落した(3.0%安)反動の域を出ていない。資本規制緩和の終了が嫌気された。新型コロナウイルス流行による金融危機に対処するため導入された補完的レバレッジ比率(SLR)の緩和措置について、米連邦準備理事会(FRB)は19日、延長はせず、予定通り3月末で終了すると発表。悪影響が及ぶと懸念された銀行株が軒並み下げた。
 一方、中国では本日朝方(日本時間10時半ごろ)、中国人民銀行(中央銀行)が銀行貸し出しの新たな指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を公表する予定だ(月に一度、原則20日に公表)。金利は前月まで10カ月連続で据え置かれている。足もとの住宅ローン金利は上昇傾向にあるが、今回も変更はないとの見方がコンセンサスだ。
 他方、先週開催された米中の外交トップ会談では、安全保守や人権問題などの分野で歩み寄りがみられず、協議の次回開催予定もたっていない。一部からは「新冷戦」の幕開け――との声も聞かれた。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。新規の買い材料に乏しい中、米中関係の悪化を警戒した売りが続きそうだ。主要企業の決算報告が進む中、目先はやはり、業績動向をにらみながらの物色か。本日は、華潤ビールHD(291/HK)や康師傅HD(322/HK)、中国太平保険HD(966/HK)、新奥能源HD(2688/HK)、雅生活智慧城市服務(3319/HK)、洛陽欒川モリブデン集団(3993/HK)などが期末決算を報告する。

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