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2020/01/02 09:06

しっかりか、米中協議の進展と中国の金融緩和が支え 無料記事

◆年明け初商い2日の香港マーケットは、米中協議の進展と中国の金融緩和を支えにしっかりとした展開か。
 外部環境は安定している。昨年12月31日の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.3%高と反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.3%高と3日ぶりに反発した。米中通商協議の進展期待が強まる。トランプ米大統領は同日、中国との通商協議を巡る第1段階の通商合意に関し、「1月15日に署名式を開く」と自身のツイッターに投稿した。また、北京を後日訪問し、第2段階の通商協議を始めることも明らかにしている。
 また、年末の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.3%高と続伸し、約8カ月ぶりの高値水準を回復。米中貿易摩擦の緩和期待が相場を支えた。ただ、全体としては上値が重い。中国指標の内容が嫌気され、指数は安く推移する場面もあった。寄り付き前に公表された2019年12月の製造業PMIは、予想をやや上回り前月水準を維持したものの、同月の非製造業PMIは予想以上に前月から低下している。
 一方、中国人民銀行(中央銀行)は1月1日、預金準備率を0.5%引き下げると発表。6日付で実施する。
 他方、香港情勢を巡る不透明感は続く。元日恒例のデモ行進では、参加者が大幅に膨らみ、警察とデモ隊の一部が衝突した。これにより、主催者は途中からデモを中止している。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。米中通商摩擦の緩和期待に加え、中国の金融緩和がポジティブ材料だ。米中が第1段階の通商合意に達したことにより、昨年9月に米国が発動した分の対中関税は、2月中にも15%→7.5%に引き下がる。


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