◆19日の香港マーケットは、中国企業の業績期待が相場を支える展開か。
　外部環境は良好と言える。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.3％高と5日続伸し、約1カ月ぶりの高値水準を回復した（ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.01％安と小反落）。米企業業績の好調がプラス。金融大手モルガン・スタンレーが公表した4〜6月期決算が予想を上回る増収増益となるなか、金融株に買いが入り相場を支えた。このほか、鉄道輸送のCSXや空運のユナイテッド・コンチネンタルなども決算上振れを手がかりに急伸している。
　一方、中国国内の環境はネガティブ。18日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.4％安と4日続落した。人民元安の進行が嫌気される。中国人民銀行（中央銀行）は同日、人民元の対米ドル基準値を連日で元安方向に設定。上海外国為替市場では元安が進み、約1年ぶりの水準で推移した（終値では17日と同水準に落ち着く）。企業決算に対する期待感などで買いが先行したものの、徐々に上げ幅を削り、中盤からマイナスに転じた。
　こうした内外環境の下、本日の香港マーケットは全体として底堅い展開か。米企業決算の好調を受け、中国企業の業績期待も改めて高まろう。また、人民元相場がいったん落ち着いたことで、投資家心理も改善しそうだ。
　本土マーケットもしっかりか。商品市況高が関連銘柄にとっての追い風となろう。昨夜の原油相場は続伸し、18日の上海商品取引所では非鉄や鉄鋼など主要商品がプラスで取引を終えた。


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