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2021/05/04 09:02

しっかりか、経済回復に期待感 無料記事

◆4日の香港マーケットは、欧米や香港の経済回復期待でしっかりとした展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定しつつある。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.7%高、機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数が0.3%高とそろって反発した。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.5%安と続落したが、下値を叩くような売りはみられない。経済指標の下振れが重しとなる一方、経済活動再開の期待が支えとなった。米国やドイツ、フランスなど主要国の一部では、新型コロナウイルス感染対策で導入した行動規制が緩和されつつある。米国ではニューヨークやニュージャージー、コネティカットの3州で、小売・飲食店などで実施している入場制限の大半を19日に解除する見込み。また、ニューヨーク地下鉄は5月中にも24時間運行を再開する予定だ。他方、経済指標に関しては、米サプライマネジメント協会(ISM)が報告した4月の製造業景況感指数が63.7となり、予想(65.0)に反し前月(64.7)から鈍化。3月の建設支出は前月比0.2%増にとどまり、予想の1.9%増を大幅に下回った。
 一方、中国本土ではメーデーの大型連休(1〜5日)が続いていることもあり、新規の手がかりに乏しい状況。中国・香港間の相互取引スキームを通じた売買も一時停止となり、本土マネーの流出入もストップしている。
 こうした中、本日の香港マーケットは全体としてしっかりとした展開か。新興国の一部でコロナ感染が急拡大していることは依然として不安材料だが、上述したように、先進国の一角で経済活動が正常化しつつあることはポジティブ材料だ。また、香港で景気回復期待が強まっていることもプラス。香港政府が3日発表した2021年1〜3月期の域内総生産(GDP)は、速報値で前年同期比7.8%増となった。プラス成長は7四半期ぶりとなる。


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