2021/05/10 08:58
しっかりか、米株高が追い風に
◆週明け10日の香港マーケットは、米株高を追い風にしっかりか。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はポジティブ。先週末の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.7%高と5日続伸し、3日連続で史上最高値を更新した。ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.9%高と続伸している。雇用指標が下振れる中で、緩和策の長期化観測が強まった。米労働省が7日公表した4月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が予想を大幅に下回り、失業率も悪化。このところ良好な経済指標の発表が続いていただけに、ネガティブサプライズとなっている。米景気の先行き楽観がやや薄らぐ一方、景気加速による緩和策の縮小懸念は後退した。指標発表直後に景気敏感株などが売りに押されたものの、徐々に買いが優勢となっている。
一方、中国国内の環境はやや不透明。インフレ高進の懸念が依然としてくすぶっている。経済活動の再開を背景に、金属や原油、穀物などの商品相場は上昇基調にあり、コストプッシュインフレのマイナス面も意識される状況だ。
なお、あす11日には今年4月の物価統計が公表される。最新のコンセンサス予想では、消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)はそれぞれ前月から加速する見込みだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした値動きとなろう。中国指標の発表や、インフレ懸念など不安材料はあるものの、先週末の米株高が好感されそうだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はポジティブ。先週末の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.7%高と5日続伸し、3日連続で史上最高値を更新した。ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.9%高と続伸している。雇用指標が下振れる中で、緩和策の長期化観測が強まった。米労働省が7日公表した4月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が予想を大幅に下回り、失業率も悪化。このところ良好な経済指標の発表が続いていただけに、ネガティブサプライズとなっている。米景気の先行き楽観がやや薄らぐ一方、景気加速による緩和策の縮小懸念は後退した。指標発表直後に景気敏感株などが売りに押されたものの、徐々に買いが優勢となっている。
一方、中国国内の環境はやや不透明。インフレ高進の懸念が依然としてくすぶっている。経済活動の再開を背景に、金属や原油、穀物などの商品相場は上昇基調にあり、コストプッシュインフレのマイナス面も意識される状況だ。
なお、あす11日には今年4月の物価統計が公表される。最新のコンセンサス予想では、消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)はそれぞれ前月から加速する見込みだ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした値動きとなろう。中国指標の発表や、インフレ懸念など不安材料はあるものの、先週末の米株高が好感されそうだ。
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