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2021/01/26 09:07

底堅く推移か、中国の政策期待と本土マネーの流入が支えに 無料記事

◆26日の香港マーケットは、中国の政策に対する期待感と本土マネーの資金流入加速で底堅く推移か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境に目立った変化はない。昨夜の米株市場は、新規の取引材料に乏しく、全体として方向感を欠いた。主要指標のNYダウが前営業日比0.1%安と3日続落する一方、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.7%高と5日続伸し、連日で最高値を更新している。大型経済対策の実施に懐疑的な見方が広がり、景気敏感株に売りが継続した。バイデン新政権が打ち出した総額1兆9000億米ドル規模の経済対策に関しては、与党・民主党からも一部で反対の声が上がっている。他方、ハイテク株の一角には業績期待の買いが入った。動画配信大手ネットフリックスが先週公表した20年10〜12月期決算が予想を大幅に上回る中、今週決算発表するマイクロソフトやアップル、フェイスブックなどに連想買いが広がっている。新型コロナウイルス感染拡大により、「巣ごもり消費」拡大の恩恵があるとの見方だ。
 一方、中国国内の環境は良好。今年は経済対策の第14次5カ年計画(2021〜25年)の初年度ということもあり、各種産業支援策に対する期待感が高まる状況だ。5カ年計画の主要テーマには、内需の拡大や科学技術の発展が盛り込まれている。前日の本土市場では、関連銘柄を物色する動きが再び活発化した。
 こうした中、本日の本土・香港マーケットは全体として底堅く推移か。足元の相場上昇を受けた売り圧力は依然としてくすぶるものの(昨日はハンセン指数が約2年7カ月ぶりの高値、上海総合指数が約5年1カ月ぶりの高値)、上述したように中国の政策に対する期待感が相場を支えよう。また、香港市場にとっては、本土マネーの流入が再び加速したこともプラスだ。中国本土との相互取引スキームを通じた25日の買い越し額は193億香港ドルに達し、前営業日(22日)の買い越し額からほぼ倍増している。


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