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2018/08/06 08:44

上値の重い展開か、米中貿易摩擦の激化を懸念 無料記事

◆週明け6日の香港マーケットは、米中貿易摩擦の激化が重しとなる流れか。
 外部環境は良好。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.5%高と反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.1%高と4日続伸した。米中貿易戦争の警戒感は重しとなったものの、米企業業績の好調などが相場動向を支援している。4〜6月期決算の内容が評価されたアップルに買いが継続し、同じく決算上振れの食品大手クラフト・ハインツも大幅上昇した。なお、朝方公表された7月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が予想ほど増えなかったが、5〜6月分は上方修正された。
 一方、中国国内の環境は不透明。3日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が1.0%安と3日続落し、約1カ月ぶりの安値水準に落ち込んだ。米中貿易摩擦の激化が懸念されている。トランプ政権が2000億米ドル相当の中国製品に25%の関税を課す方針を示すなか、中国商務部の報道官は、「中国は充分な対抗措置を打ち出す準備ができている」との談話を公表した。貿易摩擦が長期化するとの観測が流れ、中国景気の先行きも不安視されている。
 中国政府は3日夜、米国から輸入する600億米ドル相当の製品に25%の追加関税を課す報復措置を発表(米国が2000億米ドル相当の追加関税を実施した場合に発動)。両国の応酬により、貿易摩擦が泥沼化するとの懸念が強まる状況だ。
 こうした環境の下、本日の香港マーケットは全体として上値の重い展開か。中国の政策期待は根強いものの、前述したように、米中貿易戦争の警戒感が逆風となる。
 本土マーケットも神経質な値動きか。香港と同様に、米中貿易摩擦の激化が引き続き投資家心理を冷やす要因となろう。



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