◆18日の香港マーケットは、米株高を好感した買いが先行する流れか。
　外部環境は良好。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.2％高と4日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.6％高と反発した。ナスダック指数は史上最高値を更新している。パウエル米連邦準備理事会（FRB）議長の発言が買い安心感を誘う流れ。議長は米上院で議会証言に臨み、「現時点では、漸進的な利上げが望ましい」と発言した。利上げペースが緩やかになるとの期待が強まり、投資家心理が上向いている。個別では、「プライムデー」セールの好調が伝わったアマゾン・ドット・コムが9日続伸し、上場来高値を更新した。
　一方、中国国内の環境はネガティブ。17日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が0.6％安と3日続落した。中国景気の先行き不安がくすぶる状況。16日公表された中国経済指標が総じて弱い内容となるなか、専門家の間からは下期の景気動向を不安視する声も上がった。UBSは最新リポートで、18年と19年の中国GDP成長率見通しをそれぞれ引き下げている。
　こうした内外環境の下、本日の香港マーケットは全体としてしっかりとした展開か。中国景気の先行き不安はくすぶるものの、目先は米株高を好感した買いが先行しよう。中国企業の決算発表シーズンを間近に控え、業績期待の買いも入りそうだ。
　本土マーケットも下値の固い展開か。昨夜の原油相場が反発するなか、直近で売りの目立ったエネルギー連に買い戻しが入りそうだ。


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