2021/05/18 08:54
底堅く推移か、商品市況高が支え
◆18日の香港マーケットは、商品市況高を支えに底堅く推移か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前営業日比0.2%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.4%安とそろって3日ぶりに反落した。インフレ高進の警戒感が再燃する。重要経済指標の発表もほぼ一巡する中、先週公表された物価統計の上振れが改めて意識され、米10年債利回りも再上昇。金利高がマイナスに作用しやすい、ハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株が売りに押された。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。欧米では、経済活動が正常化しつつある。景気敏感株の一角は物色された。原油や金属の市況高もプラス。WTI原油先物は1.4%高と続伸し、ロンドン金属取引所(LME)では銅やアルミなど主要産品の先物が軒並み上昇した。
一方、中国国内の環境は安定的。緩和策継続の期待が強まっている。前日公表された4月の中国経済統計では、小売売上高や鉱工業生産などの伸びが事前予想以上に低下。経済回復ペースの鈍化はマイナスとなるものの、インフレが進むとの懸念はやや薄らいだ。域外マネーの流入も続く。中国・香港間の相互取引スキームを通じた17日の売買では、香港経由の本土株取引が先週末に続き買い越しだった。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅く推移か。米金利上昇は不安材料として意識されそうだが、商品市況高が相場を支えよう。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前営業日比0.2%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.4%安とそろって3日ぶりに反落した。インフレ高進の警戒感が再燃する。重要経済指標の発表もほぼ一巡する中、先週公表された物価統計の上振れが改めて意識され、米10年債利回りも再上昇。金利高がマイナスに作用しやすい、ハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株が売りに押された。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。欧米では、経済活動が正常化しつつある。景気敏感株の一角は物色された。原油や金属の市況高もプラス。WTI原油先物は1.4%高と続伸し、ロンドン金属取引所(LME)では銅やアルミなど主要産品の先物が軒並み上昇した。
一方、中国国内の環境は安定的。緩和策継続の期待が強まっている。前日公表された4月の中国経済統計では、小売売上高や鉱工業生産などの伸びが事前予想以上に低下。経済回復ペースの鈍化はマイナスとなるものの、インフレが進むとの懸念はやや薄らいだ。域外マネーの流入も続く。中国・香港間の相互取引スキームを通じた17日の売買では、香港経由の本土株取引が先週末に続き買い越しだった。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅く推移か。米金利上昇は不安材料として意識されそうだが、商品市況高が相場を支えよう。
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