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2020/10/21 09:05

しっかりか、米中の政策期待が支え 無料記事

◆21日の香港マーケットは、内外の政策期待でしっかりとした展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定しつつある。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.4%高と反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.3%高と6日ぶりに反発した。追加経済対策を巡る与野党協議が前進し、「合意に近づいている」との見方が投資家のリスク回避スタンスを和らげている。野党・民主党のペロシ米下院議長は20日、「協議は継続中で週内にも合意できる可能性がある」とメディアインタビューに答えた。住宅建設の回復基調もプラス材料。9月の米住宅着工件数は前月から増加し、先行指標となる住宅建設許可件数は2007年以来の高水準に達した。ただ、欧米で新型コロナウイルス感染の再拡大に歯止めがかからず、経済活動正常化の足かせになっていることは気がかり。指数の上値を抑えた。
 一方、20日の本土株市場は、主要指標の上海総合指数が0.5%高と反発。中国の政策に対する期待感が相場を支えた。来週26日には、重要会議である第19期中央委員会・第5回全体会議(5中全会)がスタートする。報道によれば、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大と米中摩擦の激化など外部リスクの高まりを受け、海外の需要や技術への依存度を減らし、「内部循環」による経済成長を促すことがテーマだ。前日までに主要経済指標の発表が一巡し、投資家の関心が改めて来週の会議に移ったといえる。
 こうしたなか、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。米国や中国で、政策期待が高まっていることが追い風となろう。また、通貨高のプラス面がクローズアップされた場合、元高メリットのある銘柄群を物色する動きもみられそうだ。対米ドルのオフショア人民元は足もとで急速に元高が進み、日本時間21日朝方、およそ2年7カ月ぶりの水準で推移している。


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