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2021/04/23 08:56

売り先行か、米株安が重荷に 無料記事

◆23日の香港マーケットは、米株安を嫌気した売りが先行しそうだ。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はややネガティブ。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.9%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.9%安とそろって反落した。バイデン政権の増税案が警戒されている。複数の米メディアは、「米大統領は富裕層を対象に、キャピタルゲイン(株式譲渡益)税の税率を現行の約2倍に引き上げる考え」などと報道した。朝方は良好な労働指標を受け、下げ渋りで推移していたものの、増税検討の報道後に下げ幅を拡大している。米労働省が22日発表した新規失業保険申請件数(週間)は、予想外に前週から減少した。新型コロナウイルスの流行後では、最少となっている。
 一方、内部的には新規の取引材料が乏しい。主要な経済指標の公表も先週末でほぼ一巡し、月末(30日)の3月・製造業PMIまで予定さていない。主要企業の決算報告が進む中、目先は業績動向に注目が集まっている。
 なお、習近平・国家主席は22日、バイデン米大統領がオンラインで開いた気候変動サミットで演説し、「火力発電の石炭使用量を2060年までに実質ゼロとする目標に向け努力する」と改めて表明。地球温暖化対策でアメリカと協力していく姿勢を強調した。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは売り先行の可能性が高い。上述したように、米株安が投資家心理の重しとなろう。ただ、中国国内に目立った悪材料は見当たらず、政策で恩恵を受けやすい銘柄群の物色はありそうだ。
 本日の決算動向では、中国神華能源(1088/HK)や華潤水泥HD(1313/HK)、招金鉱業(1818/HK)、招商銀行(3968/HK)などが第1四半期決算を発表する予定だ。



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