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2021/03/05 09:07

金利高を嫌気し売り先行か、中国の政策期待で下値は限定も 無料記事

◆5日の香港マーケットは、内外の金利高を懸念し売り先行しそうだが、中国の経済対策に対する期待感で下値は限定的か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.1%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.1%安とそろって3日続落した。米長期金利が急上昇する中、ハイテク株売りに拍車がかかる。米10年債利回りは、前日の1.48%台からさらに上昇し、一時1.55%に跳ね上がった。昨年2月以来の高水準となる。米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は4日、米メディアの公開インタビューに応じ、「長期金利の上昇を注視している」と述べたものの、金利抑制の具体的な発言はなかった。市場で金利の先高観が広がり、ITハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース株(成長株)が急落。投資家心理も悪化し、景気敏感株の一角にも売りが出た。
 中国国内でも金利高の警戒感が強まる状況。昨日公表された人民元建て上海銀行間取引金利(SHIBOR)は、翌日物や1年物が上昇に転じた。一方、経済対策に対する期待感は持続。国政助言機関の全国政治協商会議が4日開幕し、国会に相当する全国人民代表大会(全人代)もきょう5日にスタートする(全人代は11日まで)。投資家が注目する全人代では、金融・財政政策の方向性や「双循環」戦略などが焦点。双循環とは、「内部循環」による経済成長を優先し、「外部循環」によってそれを補完するというものだ。一方、GDP(国内総生産)の成長率目標については、前年同様に設定されないとの見方が一部で示されている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは下値を固める展開か。内外の金利上昇を警戒した売りが先行しそうだが、中国の経済対策に対する期待感で押し目を拾う動きも出てきそうだ。午前の全人代開幕式では、李克強・首相が「政府活動報告」を読み上げ、2021年の政策方針などを明らかにする。


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