/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2021/01/18 08:57

神経質な値動きか、中国GDPを注視 無料記事

◆週明け18日の香港マーケットは、中国GDPなど経済指標発表を気にしながらの展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はややネガティブ。先週末の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.6%安と3日続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.9%安と続落した。米景気指標の下振れが投資家心理を冷やす。バイデン次期米大統領が1兆9000億米ドル規模の追加経済対策を発表したことは支えとなったものの、昨年12月の米小売売上高が予想外に減少したことを嫌気し、景気敏感株に売りが広がった。
 相次ぐ対中制裁の動きも不安材料。ポンペオ米国務長官は15日、香港警察が民主派を大量逮捕したことを非難し、関わった香港当局者など6人を新たに制裁を科すと発表した。前日には、米商務省が「エンティティーリスト(輸出を規制する外国企業リスト)」に石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)を追加。国防総省がスマートフォン中国大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)など9社をブラックリスト(中国人民解放軍が所有、または支配していると見なされる中国企業)に追加している。
 一方、中国国内にも気がかり材料がある。中国では本日(18日)の取引時間中(日本時間11時ごろ)に、昨年10〜12月期GDP成長率と12月の各種経済統計(小売売上高や鉱工業生産など)が発表される。注目のGDP成長率に関しては、7〜9月期の4.9%から6.2%に加速するとの見方がコンセンサスだ。ただ、結果次第では波乱要因となる恐れもある。
 こうした中、本日の本土・香港マーケットは全体として神経質な値動きか。上述したように、中国指標の結果をにらみながらの展開となろう。無事通過した場合、買いの勢いが増す可能性もある。香港市場にとっては、本土マネーの流入継続がプラス材料だ。中国本土との相互取引スキームを通じた買い越し額は、10営業日連続で100億香港ドルを超える大幅買い越しとなっている。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース