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2021/03/01 09:01

上値の重い展開か、中国PMIが下振れ 無料記事

◆週明け1日の香港マーケットは、中国景況感の悪化で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は落ち着きつつある。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比1.5%安と続落する半面、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.6%高と反発した。米長期金利の上昇一服が相場を下支えする。米10年債利回りは前日、約1年ぶりに1.6%を突破していたが、この日は1.4%台に急低下した。これまで売り込まれていた高PER(株価収益率)のハイテク株(成長株)に、買い戻しの動きが加速している。ただ、全体としては上値が重い。月末ということもあり、損失を抱えたヘッジファンドが手仕舞い売りに動いた――との見方も流れた。なお、1日朝方、時間外取引のNYダウ先物はプラス圏で推移している。
 一方、内部的には新規の不安材料が浮上。前日(2月28日)発表された2月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は50.6となり、3カ月連続で前月を下回った。予想(51.0)以上に低下し、昨年5月以来の低水準に落ち込んでいる。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。米株市場が落ち着きつつあることは買い安心感につながるものの、中国の景況感悪化がネガティブ材料だ。本日の取引時間中(日本時間10時45分ごろ)に、2月の財新中国製造業PMI(民間集計)が公表されることも気がかり。事前の市場コンセンサス予想では、1月の51.5から51.4にやや低下するとみられている。
 なお、株価指数を算出するハンセン・インデックシズ(HSI)は2月26日引け後、四半期ごとに行っている指数構成銘柄の定期見直しの結果を発表。ハンセン指数の構成銘柄に、阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス・インフォメーション・テクノロジー:241/HK)、龍湖集団HD(ロンフォー・グループ・ホールディングス:960/HK)、海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)を採用した(3月15日付で実施)。除外銘柄はないため、指数構成銘柄は52→55に増加する。


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