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2021/03/18 09:05

買い先行か、米中会談控え上値の重さも 無料記事

◆18日の香港マーケットは、米低金利政策を好感して買い先行しそうだが、米中会談を控えて上値は限定的か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.6%高と反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.4%高と3日続伸した。NYダウの終値は3万3015.37米ドル。初めて3万3000米ドル台を突破した。低金利政策の長期化が好感される。米連邦準備制度理事会(FRB)がこの日まで開いていた米連邦公開市場委員会(FOMC)では、現行のゼロ金利政策を少なくとも2023年末まで維持することが示された。そのうえで、2021年の米GDP成長率見通しを前回予測の4.2%増→6.5%増に上方修正している。FOMCの結果発表を受け、NYダウは上げ幅を拡大。米株市場の不安心理を表すVIX(20を超えると不安心理が高まった状態とされる通称「恐怖指数」)は、前日比で2.83%安の19.23ポイントに低下。昨年2月以来の水準に落ち着いた。
 一方、内部的には相場を動かす手がかりに乏しい。中国では全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が先ごろ閉幕し、月次の重要経済統計の公表も一巡した。中国・香港では主要企業の決算報告がこれから本格化するため、業績動向を見極めたいとするスタンスが強まる状況だ。
 他方、米中会談に関する警戒感は強まる。米中の外交トップは18日、米アラスカ州で直接会談する予定。来日中の米国務長官は17日、日本メディアとのインタビューに答え、沖縄県・尖閣諸島周辺に中国海警局の船舶が領海侵入を繰り返している実態に関し、「中国に懸念を明確に伝える」と言明した。米政府高官はこれに先立つ16日、ウイグルの人権問題や台湾海峡の威嚇行動などに対する懸念を伝えると説明している。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として方向感を欠く展開か。上述したように米低金利政策の長期化は好感されそうだが、米中会談の成り行きも気がかりだ。主要企業の決算報告が進む中、目先は業績動向をにらみながらの物色となろう。本日は、長江和記実業(1/HK)や華潤電力HD(836/HK)、長江実業集団(1113/HK)、李寧(2331/HK)、中国電力国際発展(2380/HK)、中信証券(6030/HK)、中国飛鶴(6186/HK)などが通期決算を発表する。なお、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が17日引け後に公表した20年通期決算は、売上高が前年比0.4%増、純利益が22.1%増だった。


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