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2025/07/18 08:44

しっかりか、米株高が支えに 無料記事

◆18日の香港マーケットは、米株高支えにしっかりか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は良好。米経済指標の改善を受け、米景気懸念が薄らいでいる。米商務省が17日発表した6月の小売売上高は前月比0.6%増となり、5月の0.9%減から市場予想(0.2%増)以上に回復した。また、7月のフィラデルフィア連銀景況指数は15.9と前回のマイナス4.0から大幅に改善。米労働省が公表した新規失業保険申請件数(週間)は予想に反して減少し、4月以来、約3カ月ぶりの低水準となっている。消費の持ち直しが期待される中、米関税政策による景気冷え込みの警戒感も後退した。
 16日の米株市場では、米景気懸念の後退を受け、主要指標のNYダウが前日比0.5%高と続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.7%高と4日続伸。ナスダック指数は連日で史上最高値を更新している。7月の米利下げ見送りが確実視され、次回の利下げも遠のくとの見方が強まったものの、米景気の底堅さが投資家のセンチメントを上向かせた。
 中国銘柄もしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は1.2%高と反発している。主要な香港との重複上場銘柄では、蔚来汽車(NIO/NYSE、9866/HK)が7.1%高、理想汽車(リ・オート:LI/NASDAQ、2015/HK)が6.7%高、金山雲(キングソフト・クラウド:KC/NASDAQ、3896/HK)が3.9%高と上げが目立った。
 一方、内部環境に新規の取引材料は乏しい。月次の中国経済統計は週前半までにほぼ出揃い、今月発表の主要な経済指標では、27日に6月の工業企業利益、31日に7月の製造業PMIと非製造業PMIを残すのみだ。また、中国では今月下旬、下半期の政策方針を決定する中央政治局会議が開かれる予定。景気刺激に向けた動きがあるかが注目だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは、全体としてしっかりか。中国発の新規材料に乏しい中、昨夜の米株高が相場をささえよう。また、米中通商交渉の進展が期待されることもプラス材料として意識されそうだ。


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