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2021/05/12 09:06

上値の重い展開か、外部環境に不透明感 無料記事

◆12日の香港マーケットは、外部環境の不透明感で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比1.4%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.1%安とそろって続落した。インフレ加速と金利上昇を不安視する売りが続く。12日に公表される4月の米消費者物価指数(CPI)については、前月のプラス2.6%を大幅に上回るプラス3.6%で着地すると予想されている。米10年債利回りは前日、再び1.6%台に上昇し、下げ止まりの兆しはみられない。また、米労働省が11日発表した雇用動態調査では、求人件数が2000年12月の統計開始以来で最高を記録。賃金コストの上昇も警戒されている。米株市場の不安心理を表すVIX(20を超えると不安心理が高まった状態とされる通称「恐怖指数」)は、前日比11.09%高の21.84ポイントに急上昇し、約1カ月半ぶりに20ポイントの節目を上回った。
 一方、中国国内の環境はそれほど悪くない。国内では過度のインフレ懸念がやや後退。11日公表された4月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比で0.9%上昇し、前月実績(プラス0.4%)を上回ったものの、市場予想(プラス1.0%)は下回っている。生産者物価指数(PPI)はプラス6.8%と市場予想を上振れ、約3年半ぶりの伸びとなったものの、市場関係者の間では「コスト上昇分が消費者物価に完全に転嫁される可能性は低い」との見方が優勢だ。国内金利の上昇圧力もひとまず薄らいでいる。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。上述したように、外部環境の不透明感が相場の足かせとなりそうだ。


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