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2021/05/03 08:59

神経質な値動きか、外部環境に不透明感 無料記事

◆週明け3日の香港マーケットは、外部環境の不透明感で神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はややネガティブ。先週末の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.5%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.9%安とそろって反落した。機関投資家がベンチマークとして重要視するS&P500指数は0.7%安。前日には最高値を更新していた。月末要因による利食い売り圧力が意識されたほか、世界経済の回復遅れが一段と警戒される。インドやブラジルなど一部新興国では、新型コロナウイルス感染が再び深刻化。世界経済正常化に向けた動きの足かせになると危惧された。インドでは1日当たりの新規感染者数が連日で過去最多を更新し、ブラジルでは今年1〜4月のコロナ感染症死者数が昨年通年を上回っている。バイデン米大統領は4月30日、インドからの入国制限を5月4日付で強化すると発表した。
 一方、中国本土では、メーデーの大型連休(1〜5日)がスタートしている。中国で新型コロナウイルス感染拡大が収束した後では初の大型連休となることもあり、5連休中に2億人以上が移動する見込み。消費拡大の期待が高まる半面、コロナ感染再拡大の不安もくすぶる状況だ。
 こうした中、本日の香港マーケットは全体として神経質な値動きか。中国マーケットが休場(取引再開は6日)となる中、外部環境の不透明感が重しとなろう。当局がネット企業の締め付けを強めていることもマイナス材料だ。


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