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2021/06/01 08:50

上値の重い展開か、好悪材料が入り混じる 無料記事

◆1日の香港マーケットは、好悪材料が入り混じる中で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場はメモリアルデーの祝日で休場となったが、場が開いていた欧州の主要市場では、独DAXや仏CAC40など主要株価指数が軒並み下げている(英国市場は休場)。時間外取引の米株先物も安く推移した。金スポット価格が5月、月間ベースでは昨年7月以来の大幅高となる中、インフレ懸念がくすぶっている。また、5月・米雇用統計の発表を6月4日に控え、様子見ムードも漂った。
 一方、中国本土では昨日の午後、ポジティブニュースが流れている。国営メディアが伝えたところによれば、共産党中央政治局会議は5月31日、夫婦1組につき「2人まで」としていた規制を緩和し、「3人まで」子供をもうけることを認める方針を明らかにした。少子高齢化により成長鈍化が危惧される中、経済成長の期待が高まっている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。中国で産児制限が緩和されたことは好材料だが、インフレ懸念の高まりは不安材料だ。また、中国の金融当局が「元高抑制」のスタンスを強めていることも懸念材料として意識されよう。



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