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2022/01/13 09:01

底堅く推移か、インフレ高進の懸念薄らぐ 無料記事

◆13日の香港マーケットは、米中のインフレ懸念後退で底堅く推移か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.1%高と続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が0.2%高と3日続伸している。物価上昇を織り込み買われた。米労働省が朝方発表した昨年12月の米消費者物価指数(CPI)は7.0%上昇となり、約40年ぶりの高い伸びを示したものの、予想通りだったこともあり、売り材料にはなっていない。米10年債利回りは一時低下するなど、安定的に推移。株価の割高感が薄れ、ハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株が物色された。もっとも、早期の利上げやバランスシート縮小の見方は弱まらず、上値は限定されている。
 一方、内部的には経済対策の期待感が高まる状況。2021年12月の中国物価統計で、消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の上昇率がいずれも予想以上に鈍化した点を踏まえ、市場では、「金融当局は緩和スタンスを継続する」との観測が広がっている。なお、昨日引け後に公表された同月の金融統計では、人民元建て新規融資が市場予想を下振れたものの、マネーサプライ(通貨供給量)M2は予想を上回る伸びとなった。年間での新規融資は過去最高を記録している。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅く推移か。上述したように、米中で過度なインフレ懸念が薄らいだことを材料視しそうだ。また、外国為替市場で米ドル安が進んだこともプラス。新興国からの資金流出懸念が後退しよう。



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