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2022/01/12 08:50

神経質な値動きか、中国物価統計を注視 無料記事

◆12日の香港マーケットは、中国物価統計の内容を気にしながら神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はひとまず落ち着いた。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.5%高と5日ぶりに反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.4%高と続伸している。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言が買い安心感につながった。パウエル議長は11日、上院銀行委員会で指名承認公聴会に臨み、インフレ高進を抑え、景気拡大を持続させるため必要な行動をとると改めて強調。ただ、発言内容は今までのスタンスに変化がなく、一段の引き締めに動くとの見方は後退した。議会証言の後、米長期金利は低下し、安く推移していた指数もプラスに転じている。
 一方、中国国内では本日朝方(日本時間10時半ごろ)、昨年12月の物価指標が公表される予定だ。最新の市場コンセンサス予想では、消費者物価指数(CPI)の上昇率が前年同月比1.7%(前月は同2.3%)、生産者物価指数(PPI)が同11.3%(同12.9%)で着地する見込み。予想を上振れし、インフレ高進が鮮明化した場合、金融政策にも影響が及ぶので注意が必要だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは中国指標に左右される展開となろう。経済対策の期待感が根強いこともあり、物価統計を無難に通過すれば、投資家のリスク選好も高まろう。また、本土市場では、上海総合指数が足もとで約1カ月半ぶりの安値水準に落ち込んでいることもあり、値ごろ感に着目した買いが入る可能性もある。


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