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2021/07/26 08:51

方向感を欠く展開か、好悪材料が入り混じる 無料記事

◆週明け26日の香港マーケットは、好悪材料が入り混じる中で方向感を欠く展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はポジティブ。先週末の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.7%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.0%高とそろって4日続伸した。そろって史上最高値を更新している。良好な企業決算が相次ぐ中で、投資家のリスク選好スタンスが高まった。短文投稿サイトのツイッターや写真・動画共有アプリのスナップが公表した4〜6月期決算がそれぞれ予想を上回る内容となり、26日以降に集中して公表される主力ハイテク株にも好決算を期待する買いが入った。また、新型コロナウイルス変異種(デルタ株)感染が欧米やアジアの一部で拡大していることに関しては、市場の一部から、「経済活動正常化に対する影響は限定されるだろう」との見方が出ている。
 一方、中国国内にはネガティブ材料が相次ぐ状況。各分野に対する当局の締め付けが不安材料だ。中国共産党と国務院(政府)は24日、校外補習業界を対象とした規制強化策を公表。SNS上で23日に内部文書として流出した内容とほぼ一致し、新規開業の認可をおこなわず、既存の「学科類」校外補習機関(学習塾など)については、一律で「非営利機関」として登記させる。また、国家市場監督管理総局は同日、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)に対し、音楽配信サービスで楽曲の独占的利用を是正するよう命じた。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは好悪材料が入り混じる中で方向感を欠く展開か。上述したように、米株の高値更新はプラス材料となるものの、中国当局の締め付けスタンスが投資家心理の重しとなりそうだ。


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