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2022/02/21 08:52

神経質な値動きか、外部環境が不透明 無料記事

◆週明け21日の香港マーケットは、外部環境の不透明感で神経質な値動きか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はネガティブ。先週末の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.7%安と3日続落し、約2カ月半ぶりの安値に落ち込んだ。ハイテク株比率の大きいナスダック指数も1.2%安と大幅に3日続落している。ウクライナ情勢を巡る警戒感が高まる中、投資家のリスク回避スタンスが続いた。バイデン米大統領は「ロシアのウクライナ侵攻は数日中にもあり得る」と述べている。また、ロシア国防省は18日、プーチン露大統領が指揮し、19日にミサイル演習を行うと発表した。
 一方、内部的には好悪材料が入り混じる。まず、中国の経済対策に対する期待感が持続していることはプラスだ。中原地産研究院の最新調査によれば、年初来で各地方政府が発表した不動産関連政策は約80件に上り、うち住宅市場の安定を目的とする支援策が40件近くを占めている。他方、産業統制の警戒感が再燃したことはマイナス。中国国家発展改革委員会は18日、ネット出前など飲食店向けサービスについて、料金基準を引き下げさせる方針を発表した。
 また、中国では本日(日本時間午前10時15分ごろ)、銀行貸し出しの指標となる最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」が発表される予定。先月は1年物が2カ月連続で引き下げ、5年物が1年9カ月ぶりに引き下げられたが、今回は据え置きとの予想がコンセンサスだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として神経質な値動きか。中国経済対策の期待感は根強いものの、外部環境の不透明感が重しとなろう。
 なお、株価指数を算出するハンセン・インデックシズ(HSI)は18日引け後、四半期ごとに行っている指数構成銘柄の定期見直しの結果を発表した。ハンセン指数の構成銘柄には、新規にミネラルウォーター中国最大手の農夫山泉(ノンフー・スプリング:9633/HK)とパソコン世界大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)の2銘柄を組み入れる。除外銘柄はなかったため、構成銘柄は64→66に増加する運びだ(3月7日付で実施)。



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