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2021/06/08 08:55

動意を欠く展開か、新規材料に乏しく 無料記事

◆8日の香港マーケットは、新規材料に乏しい中で動意を欠く展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境に目立った手がかりはない。昨夜の米株市場は、全体として方向感を欠く展開だった(主要指標のNYダウが前営業日比0.4%安と反落、米ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.5%高と続伸)。米経済活動の正常化期待が根強い一方、金融政策の不透明感もくすぶっている。NYダウは史上最高値まであとわずかということもあり、売り圧力も意識された。
 中国国内の環境にも特段の変化はない。前日公表された今年5月の貿易統計は、輸出と輸入の伸びがそろって事前予想に届かなかったものの、マーケットに対する影響は限定的だった。あす9日に発表される5月の物価指標に注目が集まっている。最新の市場コンセンサス予想では、消費者物価指数(CPI)の伸びが前年同月比1.6%(前月は同0.9%)、生産者物価指数(PPI)が同8.5%(同6.8%)に加速する見込み。内容次第では、インフレ高進の警戒感が一段と強まる恐れもある。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは新規材料に乏しい中で動意を欠く展開か。上述したように、あす公表の中国物価指標を見極めたいとするスタンスが積極的な売買を手控えさせよう。




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