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2021/06/22 09:02

買い先行か、米株高と原油上昇が追い風に 無料記事

◆22日の香港マーケットは、米株高と原油上昇を追い風に買い先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はポジティブ。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前営業日比1.8%高と6日ぶりに反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数も0.8%高と反発した。投資家のリスク選好スタンスが復活。前週は米連邦準備理事会(FRB)が利上げ再開時期を前倒しするとの観測が浮上し、指数は急落したが、週明けは一転、買い戻しが相次いだ。早期金融引き締めの警戒感による下げは「過剰反応」との見方が広がっている。ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は21日、新型コロナウイルス禍で疲弊した米経済は急速に回復しているとしながらも、連邦準備理事会(FRB)が支援策を縮小するには「まだ不十分」との認識を示した。景気敏感株が急反発したほか、原油高を手がかりに石油株も買われている。WTI原油先物は2.8%高と続伸し、一時、2018年10月以来の高値を付けた。米株市場の不安心理を表すVIX(20を超えると不安心理が高まった状態とされる通称「恐怖指数」)は、前日比13.57%安の17.89ポイントに急低下し、再び20ポイントの節目を下回っている。
 中国国内の環境もそれほど悪くない。対米ドルの人民元相場が軟調に推移し、資金流出の不安はくすぶるものの、長期金利の上昇一服がプラス材料だ。上昇基調にあった中国10年国債利回りは昨日、6月3日以来の水準に急低下している。ただ、全体としては新規材料を欠く状況だ。中国では先週までに5月経済統計の発表がほぼ一巡。今後は27日に5月工業企業利益、30日に6月製造業PMIが公表される。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは買い先行でスタートしそうだ。上述したように、米株高と原油上昇が支援材料となろう。


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