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2021/08/11 08:46

しっかりか、内外の景気対策に期待感 無料記事

◆11日の香港マーケットは、内外の経済対策に対する期待感でしっかりとした展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は良好といえる。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.5%高と反発し、史上最高値を更新した。機関投資家がベンチマークとして重視するS&P500指数も0.1%上昇し、最高値を切り上げている。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.5%安と反落したが、下値を叩くような売りはみられていない。大規模なインフラ投資の期待感で景気敏感株が物色され、全体相場を支えた。米議会上院は10日、インフラ整備に5年間で1兆米ドルを投じる超党派のインフラ投資法案を可決。成立には下院の可決が必要となるものの、実現に向け前進したと好感された。恩恵を受けるとみられる建機や素材などバリュー(割安)株が買われたほか、原油高を手がかりに石油株も上昇している。ただ、米10年債利回りが約1カ月ぶりの水準に上昇したことを受け、ハイテクなど高PER(株価収益率)のグロース(成長)株には売りに押された。
 一方、中国国内でも経済対策の期待感が強まる状況。国内景気の先行き不安がくすぶる中、当局は経済回復の腰折れを回避するため、一段の景気テコ入れ策を打ち出すとの見方が広がっている。中国メディアは10日、「今後数四半期内をめどに預金準備率引き下げのほか、利下げの可能性もある」と専門家の話として報じた。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開か。上述したように、米中の景気対策が投資家のリスク選好を強めさせそうだ。商品市況高もプラス。昨夜のNY市場ではWTI原油先物が2.7%高と急反発し、ロンドン金属取引所(LME)では銅やアルミなど主要な商品が軒並み上昇した。なお、香港・中国では、主要企業の中間決算報告が本格化。本日は、国泰航空(293/HK)や香港交易所(388/HK)、あす12日は、太古(A)(19/HK)や銀河娯楽集団(27/HK)、万洲国際(288/HK)、中国移動(941/HK)、華虹半導体(1347/HK)、李寧(2331/HK)、百度集団(9888/HK)などが決算発表を予定している。



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