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2021/12/14 08:45

売り先行か、コロナ感染拡大による経済停滞を警戒 無料記事

◆14日の香港マーケットは、経済停滞の不安で売り先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境はやや不透明。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比0.9%安、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.4%安とそろって反落した。新型コロナ変異ウイルス(オミクロン)の感染拡大を不安視。オミクロン型の感染が急拡大する英国で13日、初めて感染者の死亡が確認された。米国内で感染者は再拡大し、世界的にも広がりをみせる中、行動抑制の強化で経済活動が落ち込むと警戒されている。
 中国国内でもコロナ感染が懸念される状況。国営メディアは13日、オミクロン型の感染者が中国で初めて確認されたと報じた。また、浙江省では従来型のコロナでクラスターが相次いでおり、複数企業の工場が稼働を停止している。北京冬季五輪の開催を来年2月に控える中、「ゼロコロナ」政策を掲げる中国で厳格な対策がとられることは必至だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは売り先行する可能性が高い。上述したように、コロナ感染拡大による経済停滞の警戒感が再燃している。中国経済対策の期待感はあるものの、目先の景気懸念は投資家心理の重しとなりそうだ。
 なお中国ではあす15日、11月の各種経済統計が発表される予定。小売売上高は前月から伸び鈍化が見込まれる一方、鉱工業生産はやや加速するとの見方がコンセンサスだ。


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