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2021/09/24 08:53

米株高好感で買い先行か、中国恒大巡る不透明感で上値の重さも 無料記事

◆24日の香港マーケットは、米株高を好感し買い先行しそうだが、中国恒大を巡る不透明感で上値も重そうだ。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は良好。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比1.5%高と続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.0%高と3日続伸した。週始めからの騰落率がそれぞれプラスに転じている。投資家のリスク選好が続いた。米連邦準備制度理事会(FRB)が22日まで開いていた米連邦公開市場委員会(FOMC)に関しては、ほぼ予想通りの内容で、金融政策の不透明感が薄らいでいる。中国不動産大手を巡る懸念もひとまず後退。巨額債務を抱える中国恒大集団(3333/HK)は23日、不安視されていた人民元建て社債の利払いを実施している。米株市場の不安心理を表すVIX(20を超えると不安心理が高まった状態とされる通称「恐怖指数」)は、前日比10.73%安の18.63ポイントに急低下し、再び20ポイントの節目を下回った。
 中国国内の環境も落ち着きつつある。上述したように、中国恒大集団に端を発した国内の不動産業や金融システムに対する警戒感がやや和らいだ。また、中国人民銀行(中央銀行)が10月1日からの国慶節連休を前に、連日で厚めの資金供給を実施していることも好材料。資金ひっ迫の不安が緩和されている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは買い先行も上値の重い展開か。米株高や人民銀の資金供給など好材料はあるものの、中国恒大集団を巡る不透明感は完全には払しょくされていない。外電は昨夜、「中国当局は地方政府に対し、中国恒大集団の経営破綻に備えるよう指示した」と消息筋の話として報じた。


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