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2021/08/25 08:52

底堅く推移か、好地合いが続く 無料記事

◆25日の香港マーケットは、前日の好地合いを継いで底堅く推移か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.1%高と3日続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.5%高と4日続伸した。ナスダック指数は前日に続き史上最高値を更新している。また、機関投資家がベンチマークとして重視するS&P500指数は0.1%上昇し、小幅ながら約半月ぶりに最高値を切り上げた。新型コロナウイルスワクチン普及の期待感が引き続き支えとなった。これまで緊急使用許可にとどまっていたファイザーとビオンテックが共同開発したワクチンについて、米食品医薬品局(FDA)は23日に正式承認。ワクチン接種が進み、経済活動も早期に正常化するとの見方が広がった。カジノやクルーズなど経済再開で恩恵を受ける銘柄群や、景気敏感株などに買いが先行している。ただ、上値は重かった。週末開催のジャクソンホール会議(各国の中央銀行関係者が集まる国際経済シンポジウム)が接近してきたこともあり、様子見ムードも漂っている。同会議では、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が講演する予定。テーパリング(量的緩和の縮小)についての言及が気がかりだ。
 一方、中国国内では経済対策の期待が高まっている。中国人民銀行(中央銀行)の易綱・総裁は23日夜、「与信を安定させ、実体経済と中小企業を支える」と表明した。また、香港・中国で主要企業の中間決算報告が本格化するなか、予想を上回る業績内容が相次いでいることも好材料だ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として底堅く推移か。足もとの上昇が急ピッチだったこともあり、戻り待ちの売り圧力は意識されそうだが、内外環境の改善が引き続き相場を支えよう。業績動向に着目した物色も続きそうだ。前日引け後に公表された決算では、中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が利益86倍、海底撈国際HD(ハイディラオ・インターナショナル・ホールディング:6862/HK)が黒字転換など。本日は、青島ビール(168/HK)や馬鞍山鋼鉄(323/HK)、中国水発興業能源集団(750/HK)、龍湖集団HD(960/HK)、快手科技(1024/HK)、華潤置地(1109/HK)、小米集団(1810/HK)、中国中煤能源(1898/HK)、瑞声科技HD(2018/HK)、中国蒙牛乳業(2319/HK)、中国人寿保険(2628/HK)などが中間決算を発表する。



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