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2021/09/23 08:59

買い先行か、内外環境が安定 無料記事

◆休場明け23日の香港マーケットは、内外環境の改善で買い先行する流れか。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定している。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比1.0%高と5日ぶりに反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.0%高と続伸した。米金融政策を巡る不透明感が後退。米連邦準備制度理事会(FRB)が22日まで開いていた米連邦公開市場委員会(FOMC)では、次回(11月)開催のFOMCでテーパリング(量的緩和の縮小)開始の詳細が表明されることが示唆されたものの、市場では想定内だと受け止められた。また、会合後の記者会見でパウエルFRB議長が「景気回復が確認できるまで、金融政策が経済を支える」と強調したことや、メンバーの金利見通しが市場で警戒されていたほどタカ派(引き締め)寄りでなかったことも買い安心感につながっている。
 一方、中国では昨日、中秋節明けで本土マーケットが3営業日ぶりに取引を再開。不動産大手、中国恒大集団(3333/HK)のデフォルト不安がひとまず薄らぎ、中国金融システムに対する悪影響も回避できると期待されている。恒大集団は22日、23日に期日を迎える人民元社債の利払いを実施すると発表した。また、年内期限の利払いは相当額あるものの、中国政府が市場安定化に向けた措置を講じるとの見方も一部で広がっている。
 なお、中国人民銀行(中央銀行)は9月分の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」を発表し、予想通り、17カ月連続で金利は据え置かれた。ただ、市場では年内の利下げ期待が根強く残っている。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりとした展開となろう。上述したように、内外環境の改善が投資家心理を上向かせそうだ。


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