/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル

2020/02/04 08:55

神経質な値動きか、本土株動向が気がかり 無料記事

◆4日の香港マーケットは、本土株動向を気にしながら神経質な値動きか。
 外部環境は安定的。昨夜の米株市場では、主要指標のNYダウが前営業日比0.5%高、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.3%高とそろって反発した。米指標の改善を好感。3日公表された米1月ISM製造業指数は50.9となり、予想(48.5)と前月(47.8、改定値)を上回った。景況判断の境目となる半年ぶりに50を超えたことで、米製造業が持ち直しつつあるとみられている。ただ、新型肺炎の拡大に対する警戒感は根強く、指数は中盤から伸び悩んだ。
 一方、春節(旧正月)明けとなった3日の本土株市場では、主要指標の上海総合指数が7.7%安と大幅続落。約1年ぶりの安値水準を切り下げた。本土市場の春節連休中に新型コロナウイルスによる肺炎が一段と拡大するなか、実体経済がさらに下振れるとの警戒感が強まった。発生源の武漢市を中心に、当局は交通制限を実施。各地の工場などでは、春節後の操業再開が先延ばしとなる状況だ。
 こうしたなか、本日の香港マーケットは引き続き本土株動向を気にしながらの展開か。昨日の急落は事前に予想されていたこともあり、ほぼ想定内と言えるものの、本日も下値を叩くような売りが出た場合は投資家心理の足かせとなる恐れがあろう。なお昨日は、「本土市場で保険会社が積極的に買いを入れた」との観測がある。また、中国・香港間の相互取引スキームを通じた売買では、香港経由の本土株売買が引き続き大幅な買い越しだった。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース