2022/01/24 08:55
上値の重い展開か、米ハイテク株安が逆風
◆週明け24日の香港マーケットは、米ハイテク株安で上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境は依然として不透明。先週末の米市場は、主要指標のNYダウが前日比1.3%安と6日続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.7%安と4日続落している。決算発表したネット大手が急落し、投資家心理が冷え込んだ。動画配信サービス大手ネットフリックスの1〜3月期決算では、売上高は過去最高を更新したものの、新規会員数の伸びが予想を大幅に下回っている。業績の先行きが懸念され、同社株は22%安と急落した。これから決算発表するアップルやマイクロソフトなど、ITハイテク大手に売りが波及している。また、早期の米金融引き締めに加え、中東やウクライナを巡る地政学リスクも引き続き売り材料として意識された。
一方、内部的には好悪材料が入り混じる。まず、新型コロナウイルス感染再拡大に対処するため、当局が行動抑制を強化していることはマイナスだ。感染自体は足もとで減少しつつあるものの、北京冬季五輪の開催まであと2週間を切る中、当局の厳戒態勢は続いている。経済活動の停滞で、サプライチェーンの分断も危惧される状況だ。半面、経済対策に対する期待は大きい。当局は金融緩和を進めているほか、産業支援策も打ち出している。国務院(政府)は20日、旅行業の第14次5カ年計画(2021〜25年)を公表し、新型コロナウイルスの抑制を前提に、出入国規制を徐々に緩和する方針を示した。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。中国経済対策に対する期待感は支えとなるものの、米ハイテク株安が投資家の慎重スタンスを強めさせそうだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境は依然として不透明。先週末の米市場は、主要指標のNYダウが前日比1.3%安と6日続落し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が2.7%安と4日続落している。決算発表したネット大手が急落し、投資家心理が冷え込んだ。動画配信サービス大手ネットフリックスの1〜3月期決算では、売上高は過去最高を更新したものの、新規会員数の伸びが予想を大幅に下回っている。業績の先行きが懸念され、同社株は22%安と急落した。これから決算発表するアップルやマイクロソフトなど、ITハイテク大手に売りが波及している。また、早期の米金融引き締めに加え、中東やウクライナを巡る地政学リスクも引き続き売り材料として意識された。
一方、内部的には好悪材料が入り混じる。まず、新型コロナウイルス感染再拡大に対処するため、当局が行動抑制を強化していることはマイナスだ。感染自体は足もとで減少しつつあるものの、北京冬季五輪の開催まであと2週間を切る中、当局の厳戒態勢は続いている。経済活動の停滞で、サプライチェーンの分断も危惧される状況だ。半面、経済対策に対する期待は大きい。当局は金融緩和を進めているほか、産業支援策も打ち出している。国務院(政府)は20日、旅行業の第14次5カ年計画(2021〜25年)を公表し、新型コロナウイルスの抑制を前提に、出入国規制を徐々に緩和する方針を示した。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。中国経済対策に対する期待感は支えとなるものの、米ハイテク株安が投資家の慎重スタンスを強めさせそうだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。