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2021/08/06 09:04

上値の重い展開か、米中の指標発表が気がかり材料に 無料記事

◆6日の香港マーケットは、米中の重要経済指標発表を前に上値の重い展開か。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は良好と言えよう。昨夜の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.8%高と反発し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.8%高と4日続伸している。ナスダック指数は8営業日ぶりに最高値を更新した。また、機関投資家がベンチマークとして重視するS&P500指数は0.6%上昇し、こちらも最高値を切り上げている。雇用情勢の改善で経済も上向くと期待された。米労働省が5日発表した新規失業保険申請件数(週間)は、予想通り2週続けて前の週から減少。継続受給者数も大幅に減少し、新型コロナウイルス大流行以降で最低を記録した。新型コロナウイルス変異種(デルタ型)の感染拡大に歯止めはかかっていないものの、感染増に対する重病者数の増加が緩慢なことも投資家心理を上向かせている。景気敏感株が上昇したほか、旅行・レジャー関連株が急伸した。ただ、7月雇用統計の発表を控え(日本時間6日午後9時30分)、買い進む動きは限定的。6日朝方の時間外取引では、NYダウ先物が小安く推移している。
 一方、中国では、あす7日に7月の貿易統計が報告される予定。事前のコンセンサス予想では、輸出と輸入の伸びがそれぞ前月実績を下回る見込みだ。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として上値の重い展開か。上述したように、米中の指標発表が気がかり材料となる。また、ネット株に対する引き締め懸念が続く中、政策動向にも注意が必要だろう。目先は業績動向に着目した物色か。ファウンドリ中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が公表した4〜6月期決算は、純利益が前年同期比で5倍に拡大。通期の売上高見通しも大幅に引き上げている。




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