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2021/11/01 08:51

売り先行か、中国PMIは予想外の低下 無料記事

◆週明け1日の香港マーケットは、中国景況感の悪化で売り先行しそうだ。(亜州リサーチ編集部)
 外部環境は安定的。先週末の米株市場は、主要指標のNYダウが前日比0.2%高と続伸し、3日ぶりに史上最高値を更新した。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.3%高と5日続伸し、連日で最高値を更新している。一部企業の業績不振は重しとなったものの、好業績銘柄の物色が相場を支えた。アップルとアマゾンが四半期決算が下振れで売られる一方、予想上振れのマイクロソフトは急伸し、上場来高値を更新している。
 一方、中国国内の環境は不透明。景況感の悪化がマイナス材料だ。10月31日に公表された10月の中国製造業PMI(国家統計局などが集計)は49.2となり、市場予想(49.7)に反して前月の49.6から低下。前月に続き、景況判断の分かれ目となる50を割り込んだ。国内需要の鈍化に加え、原材料価格の高止まりが響いている。新型コロナウイルス感染が再拡大していることもあり、市場の一部からは、年内のさらなる悪化も予想された。
 こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体として苦戦を強いられよう。米株の高値更新など好材料はあるものの、中国景況感の悪化が投資家心理を冷やしそうだ。


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